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悠人書院・院主の日記
能勢桂介著「消えた日系ブラジル人と多文化共生 日本衰退の転回点:リーマンショック」発売開始です。
書店の皆様へ/地方・小出版流通センターでの取り扱いが始まりました。
客注等は、地方・小出版流通センター(03-3260-0351)にお問い合わせください。
2025年3月31日刊
能勢桂介著
『消えた日系ブラジル人と多文化共生
日本衰退の転回点:リーマンショック』
定価2500円(税込)
日系ブラジル人/日本社会の分岐点:リーマンショック
今から十数年前、2008 年の暮れ、私は長野県のある公営団地を毎日のように訪れ、リーマンショックによる日系ブラジル人の失業状況を聞いて回っていた。このままではブラジルに帰らなければならないという男性、明かりを消しガランとした部屋の青白い顔色の女性、学校に行かず昼間からブラブラしている中学生……。ここは日本なのだろうか。
この一節は本書冒頭である。リーマンショック時の日系ブラジル人や地域の苦境は被害も限定的であったため、東日本大震災の影に隠れ、人びとに忘れられてしまっている。その全貌と要因を明らかにするため本書はリーマンショック前/最中/後の各時点で、移動が頻繁な不安定な日系ブラジル人の生活、ドロップアウトしたり、高校、大学に奇跡的に進学したりした若者たちのライフヒストリー、彼らを必要とした企業、政策などをエスノグラフィの手法で多面的に迫った。
リーマンショックは、日系ブラジル人の生活を一瞬で津波のように崩壊させた。そのため、日系ブラジル人親子に他県やブラジルに再移住するか、在学か中退か、進学か断念か迫った。とくに長野県は全国と比べ日系ブラジル人の減り方が激しくショック前の1/3にまで減った。
またリーマンショックは過去数十年、グローバル化に対して非正規労働でしのいできた製造業や女性・非正規公務員を活用した多文化共生政策に対する根本的な疑念を惹起した。これらは地域や日本の衰退・苦境を予感させたが、その通りに現在なっている。終章で、かくのごときに帰結した戦後日本のあり方をたどり直す。
本書はもともと博士論文であるが、ドキュメンタリー作品として一気に読める内容となっている。担当のベテラン編集者も本書は滅多にない掘り出し物であり、多くの読者に届けたいと太鼓判を押す。
仕様:四六版 432ページ 並製
ISBN978-4-910490-12-0 C0036 定価(税込)2750(本体2500)円
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